マンションのバルコニーや共用廊下の床面は、コンクリートの乾燥・収縮や挙動によりひび割れが生じやすくなります。施工ヶ所によって発生のバラつきは見られますが、この現象は経年の劣化現象で打ち放しコンクリートの場合避ける事は出来ません。
ひび割れの幅によって補修の工法は異なりますが、大規模修繕工事の補修仕様については、0.2mm未満はシール擦り込み工法、0.2mm以上1.0mm未満はエポキシ樹脂低圧注入工法、1.0mm以上はUカットシール工法となっています。
コンクリート・モルタルに発生したひび割れに対する自動式低圧樹脂注入工法〔ボンドシリンダー工法〕用の注入器具で、ひび割れ内部にエポキシ樹脂を低圧・低速で注入することにより、ひび割れによって分断されたコンクリート・モルタルを一体化し、耐力を復元します。また、雨水や炭酸ガスなどのコンクリート内部への侵入を防止し、建物の耐久性を向上させます。